どの医師のカルテも大変見やすくなりまして、手書きの文字だと何が書いてあるかわからなかったことがあったりしましたが、電子カルテでは非常にわかりやすく情報共有できるようになったことが一番良かったです。
紙カルテでは、その患者さんが「どうであったか?」とかが分かり難い時があったのですが、電子カルテでは、サマリやプロブレムリストがはっきりしていますのでパッと見ただけで「脳梗塞の方」だとか「脳出血の方」だとかすぐに把握できるので非常に良かったと思っています。
診療内容としては、非常にデータの把握が容易になったと思います。画像・血液データ・各種データがすぐに参照できるようになり、報告書類もPDFで表示されますので見落としが無いとか、他の医師にアピールがしやすくなって診療の質も向上したのではないかと思います。
理事 北原 優香子 医師
操作性においても、事前に非常によくマックスさんとユーザインターフェースについてよく話し合いましたので、操作性についても問題ないと思います。入念な打ち合わせの期間をしっかり持ってカスタマイズに対する要求を非常によく応えていただいたことが成功への一番のポイントではないかと思います。
データの増加によって、ハード面でスピードが落ちるとか不安がないわけではないですが、現時点においては非常に満足していますし、運用面上の話し合いは多く行ったので今後の問題としてはハード的なものだけだと思います。
マックスシステムさんのシステムは単なるパッケージの商品ではなくて、柔軟なカスタマイズを対応してくれるのが、第一のポイントでした。システムを購入する前に沢山の病院を見学に行きましたが、そこで皆さんから言われたことは、カスタマイズにはお金と時間がかかるという事でした。
それに比べてマックスシステムはカスタマイズを自由に対応してくれる上、自分達でも自由にやらせくれることには大いに魅力を感じました。
第二のポイントとしては、2000年からオーダリングシステムと医事会計システムを使用していますが、蓄積された様々なデータベース情報をファイルメーカやアクセスで活用することによりより一層の導入効果が計れたことを実感しております。
オペレーションや運用の見直しが電子カルテの部分の限定されていたので導入コストや教育にかかる労力を抑えることが出来ました。マックスシステムさんとは長いお付き合いをさせていただいてますので当院の理念や診療状況をよく理解してもらって、信頼できていた事もスムーズに電子カルテが稼働した大きな要因だと思っています。電子化しても従来の紙カルテで行ってきた柔軟な運用が機能できるよう診療部門に特に力を入れて運用シュミレーションを行いました。
オペレーションについては当院には専属SEが常駐しているのでマックスシステムさんと協力しあって彼らが導入数ヶ月前から職員向けにテスト機を使ったオペレーション指導を行ってもらいました。
その甲斐もあって、電子カルテ化してもかなり柔軟な運用ができる体制が出来たと思います。
SE課 田中 善光 課長
当院では以前より入院用のカルテとして自作のものを利用していましたが、300人を超える外来を処理するにはデータベースが脆弱に思えましたので、以前よりお付き合いのあったマックスシステムさんの電子カルテを導入することになりました。入院と違い外来では入力やデータ処理のスピードが要求されますから安全で高速な処理を可能にする専用のシステムが良いと思いました。
当院の場合は既にオーダリングシステムを運用していましたので、先ずオーダリングシステムを電子カルテに対応したバージョンにし先行して導入しました。こうすることで電子カルテを導入した際にオーダリングシステムでの混乱を避けることが出来ました。
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